TDCホールで行われたRISE興行にいってきた。
第一試合からメインまで、興味深いカードが並ぶ興行なので、その一部始終をみようと、普段は観ない前座の試合から席についた。
そして、前座の試合も終わり、いよいよ本戦開始という時に、あやまんJAPANなるグループが登場した。
この人たちのことは、ここで初めて知ったのだが、子供達も来ている会場で、お下劣すぎる下ネタを連発されたおかげで、試合前の高揚感を吹っ飛ばされた。
オープニングアクトがこんなのだと、純粋に試合を観にきた人たちは、一気に興ざめしてしまうだろう。
ただでさえ、地盤沈下の著しい格闘界のなかで、希望の星ともいえるのはRISE興行である。
その興行で、この人たちを出す必要は、一体どこにあるのだろうか。
興行の途中にあった代表挨拶では、格闘技界を盛り上げるための努力をすると、高らかに宣言していた。
しかし、こんなことをしていては、とてもじゃないが無理だろう。
主催者は、なにを思って、この人たちを呼んだのだろう。
客は格闘技を観にきているのだから、興行主はいいカードを組み、熱い試合を見せることに徹するべきだと思うのである。
さて、試合の話をすれば、友人である本物の男・ヨッシーこと吉本光志選手は、今回も凄まじい打ち合いを制して判定勝ちした。
一歩も引かない試合を繰り広げるヨッシーの試合は、いつも生き様を見せつけられるので、毎回感動させられる。
そして、注目の初代女王決定戦では、RENA選手がベルトを巻いた。
女子の試合を観るのは苦手だが、女同士の戦いとは思えない展開には、ある種の説得力を感じてしまった。
そして、今大会メインのヘビー級トーナメントでは、全試合KO勝ちしたシング・ジャディブ選手が制した。
高い身長を活かして、ほぼ無傷の状態で簡単に三連勝してしまう姿は、セームシュルトを彷彿とさせる。
やはり、デカイ選手は強いのである。
総括をすれば、好試合が連発した今大会は、なかなか良い興行であった。
しかし、なぜか気分は晴れない。
その原因が、あやまんJAPANにあることは、言うまでもない。
ただ、それだけが残念だ。
俺としては、純粋に、格闘技だけを観たいのである。