先日、二十代の若い男が、大量の商品を盗んだ。
その被害品がこちら。
スマホグッズ、高級バスタオル、バスマット、保温タイツ、靴下、ワイン、コルク抜き、シャンプー、惣菜……。
ほぼ繋がりのない商品を窃取するのは、多くの常習者にみられる典型的な犯行といえ、その心理は計り知れない。
しかし、買うには勿体無いような商品ばかりであることは、多くの常習者に共通することだといえる。
つまり、万引きの常習者は、なくても困らない贅沢品を狙うのである。
逮捕された犯人の所持金は、千円ほどであった。
犯行理由を聞けば、数日前に別の店舗で万引きをしたことで母親と喧嘩になり家を出されたことから、友人の家に居候することになってしまったことから、なるべく迷惑をかけないように生活雑貨を揃えたかったと話した。
それだとしても、スマホグッズやワインは必要ないだろう。
ここに、どうせやるならという万引き犯特有の心理が垣間みえる。
「もうしませんので、警察だけは勘弁してもらえませんか……」
そういって彼は泣き崩れたが、許されることなく警察を呼ばれて逮捕されることになった。
今後の人生を無駄にしないためにも、これに懲りて止めてくれたらいい。
そう願うばかりだ。