先月のある日、ぎっくり腰に苦しむながらも渋谷まで出向いて、死刑囚絵画展を拝観してきました。
なるべく先入観を持たないように作品をみてみると、死刑囚の方々が抱える様々な思いが伝わってきます。
被害者の冥福を祈る、自己の犯した罪を悔いる、自分の家族を思う、冤罪を主張する、司法を批判する、犯した罪と向き合えずに居直る、いつ来るか分からないお迎えに怯える……。
その苦しみは計り知れないけれど、彼らの手により命を落とした被害者の方のことを思えば、ただ同情するわけにもいきません。
もし、自分や自分の家族が被害に遭えば、その犯人を許すことは難しく、殺してやりたいほど憎むはずだからです。
そう思えば、死刑は必要な刑罰といえるでしょう。
しかし、執行までの処遇や執行方法に非人道的な面があることは確かなことであるし、冤罪の可能性を考えれば死刑は廃止すべきだとも思います。
作品を拝観しながら、死刑について様々なことを考えさせられた一日となりました。
また機会があったら、再訪したいと思います。