先週の日曜日は、後楽園ホールにて開催されたRISE109にお邪魔しました。
超満員の会場は、この日一番の大爆発!
主たる目的は、ヨッシーこと吉本光志選手の引退試合に立ち会うこと。
マグナム酒井を通じて知り合ったヨッシーとは、食事やツーリングに行く仲なので、最後の勇姿を目に焼きつけるべく参上したわけです。
強いヤツと戦って終わりたいという本人の希望で組まれた相手は、裕樹選手や鈴木博昭選手を倒した実績を持つザカリア・ゾーガリー選手。
波に乗る若い選手を引退試合の相手に選んだところに、ホンモノの強さを追求するヨッシーの生き様を感じますが、カードを聞いたときの本音は以下の通りでした。
もしかしたら、打たれ強いヨッシーも壊されてしまうのではないか。
判定に持ち込めたとしても、大きなダメージを負うことになりそうだ。
引退試合で大怪我でもされたら、イヤだなあ。
そんな思いで会場に向かったわけです。
引退試合のひと試合前には、親交のある小宮山工介選手の復帰戦も組まれておりました。
復帰戦となるため、少し硬い印象を受けましたが、さすが天才。
延長ラウンドで、見事にダウンを奪って完勝しましたよ。
ひと安心したところで、いよいよヨッシーのラストマッチがはじまります。
華やかながらも緊迫感のある入場シーンも今夜が最後。
そう思えば自ずと涙腺が緩みますが、戦いはこれから。
急遽帰国したマグナムとモハンの、似たような後頭部の隙間をぬっての観戦です。
試合の詳細は省略しますが、ザカリア選手の猛攻を受け切ったヨッシーが相手のボディーにヒザ蹴りを叩き込んだ結果、わずか2ラウンドでまさかのTKO勝ち!
超満員の会場は、この日一番の大爆発!
コーナーに立つヨッシーの姿が輝いてみえました。
「やめるのを、やめろ」
そんな言葉が飛び交う中で進められた引退セレモニーでは、マグナム酒井もリングに上がって花束を手渡しました。
そういえば、引退試合で強い相手と戦って勝利した選手は、マグナム酒井以外記憶にない。
よく似たスピリットを持つふたりが、この上ないほどカッコいい引き際をみせてくれたことを、友人のひとりとして誇りに思います。
余談ではありますが……、
その後、後楽園ホールに鳴り響くテンカウントゴングに堪えきれず、ついつい涙をこぼしてしまいました。
仲間の試合で涙を流したのは、これで三度目。
ずいぶんと涙もろくなったものです。
ヨッシー、素晴らしい試合をみせてくれてありがとう。
本物の男の生き様を目のあたりにして感動するとともに、勇気を得たのか自分を鼓舞することができました。
ダメージが抜けたら、腰が抜けるまで飲みましょう。
長い選手生活、お疲れ様でした!
吉本光志、万歳!