サプライズ

素晴らしい盛り上がりをみせたZeebraのLIVE終了後、南青山にあるいつもの溜まり場で、同行した仲間達と食事をすることになった。

タイミングがいいのか悪いのかわからないが、この日は映像作品の発売日でもある。

発売された作品を持ってこいと、みんなからしつこく言われていた俺は、恥ずかしい気持ちを隠して持参してきた。

店に入ると、出迎えるようにシャンパンを開けられ、仲間からの祝福を受ける。

そうか。

これをやるために、作品を持ってこいと、しつこく言っていたのか。

気心の知れた仲間達からの、突然の祝福に動揺は隠せなかったが、気分は最高。

美味しい食事をいただいたあとは、お気に入りの赤ワインを飲みながらの、プチ上映会も行う。

自分の名前や、出演しているシーンが映される度に仲間から爆笑され、終いには同じ顔をしてみろと弄られた。

そうして撮影された写真が、各人のブログやfacebookにアップされ、つながりある仲間からコメントが届く。

その多くは、顔が恐過ぎるというもので、演技力を賞賛されることはなかった。

しかし、こうして弄られることで仲間との絆が深まった気もするし、発売おめでとうと、何度も乾杯を求められたことが嬉しい。

ちゃんとリリースされて良かったと、心から安堵するのであった。

お祝いしてくれたみんな、最高の夜をありがとう。