「万引きくらい…」という風潮は、店外に出ないと犯意が成立しないという法の抜け穴から生まれたと思える。
それを打ち破るために、とある書店と警察が連携して、未精算の商品を隠匿した時点で捕捉するという試みを実施していた。
しかし、それは強気過ぎたようで、その姿勢を改善させられたという。
でも、未精算の商品を自分のバッグやポケットに入れて買い物をする人なんていないのだから、そこで声をかけて犯行を中止させるべきだ。
店内での捕捉は犯罪成立面で息詰まると以前から訴えてきた俺は、いままでに開催してきた講演などで、店内声かけによる未遂化を提唱してきた。
いくつかの条件はあるものの、この方式を導入すれば、捕捉にまつわるデメリットを解消できる。
新しい取組だから仕方ないかもしれないが、トラブルを恐れて躊躇してしまえば、何も変わらないし変えられない。
万引きの国内被害額は3800億を超えると試算されているが、いまも実効性のある対策は取られることなく、犯行形態の悪質化を傍観しているように思える。
そもそも草野仁のポスターを貼って、どれだけの万引きを減らせたというのか。
いままでの対策が功を奏さないから、より踏み込んだ態勢作りが必要なのである。
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