昨夜は、完璧軍団長崎支部長であられるM町浩選手が誕生日を祝ってくれるというので、地元の名店ギュービックで夕食を共にしました。
約束は、八時半。
時間ぴったしに到着すると、少し遅れてM町くんが到着。
「遅れてすみません。道に迷っちゃって……」
予約してくれた割には、初めての来店らしく、辿り着くまでに時間がかかってしまったようだ。
そのM町くんが、上着を脱いで席に着こうとした瞬間、後方から店員さんの声が響いた。
「あの、お客さん。靴は脱がなくて大丈夫です……」
「え、履いたままでいいんですか? 一段上がってたから普通に脱いじゃいました……」
この店には何人もの人と来ているが、靴を脱いで上がってきた人は初めてだ。
M町くんの絶好調な完璧具合に、長崎支部長の凄みを目の当たりにした俺は、笑いが止まらなくなって乾杯もできない状態に陥った。
まさに最高のプレゼントである。
ガッツリと肉を喰らい、アイスクリームでもいただこうかと悩んでいると、顔見知りの店長が蝋燭を灯したケーキを持ってきてくれた。
「これじゃあ、サービスしすぎだよ……」
「いえ、こちらからです」