$ 0 0 誕生日の翌日は、旧知の先輩と、とある雑誌の編集長に誕生日を祝っていただいた。もちろん、仕事の話がメインではあるが、忘れずに祝ってくれるお二人の気持ちが嬉しい。会場は、渋谷にある鰻屋の老舗、松川。鰻好きの俺にとっては、とても嬉しい選択だ。肝やら刺身などを食した後は、夕食の締めに蒲焼を注文した。もう至福のひとときなのである。(うっ……)そこで異変が起こった。喉の右側に、鋭い痛みが走ったのだ。どうやら鰻の小骨が、喉に刺さったらしい。43歳、ハズレなし。いつでも俺は、完璧なのである。